肩関節周囲炎
肩関節周囲炎って、どんな病気?
「朝、腕が上がらない」「夜中に痛くて目が覚める」そんな経験はありませんか?
それは、もしかしたら「肩関節周囲炎」かもしれません。肩関節周囲炎は、肩の関節とその周りの組織に炎症が起こり、痛みや動きづらさを感じる病気です。
肩関節周囲炎の原因って?
肩関節周囲炎の原因は、日常生活での肩の使いすぎや、加齢などが考えられています。
例えば、重い荷物を持つ、同じ姿勢を長時間続ける、スポーツをするなど、肩に負担がかかるような動作が繰り返されると、肩の関節や周りの組織が炎症を起こしやすくなります。
肩関節周囲炎の症状は?
肩関節周囲炎の症状は、人によって様々ですが、多く見られる症状としては以下のものが挙げられます。
- 痛み:特に夜間や安静時に痛みが強く、朝起きたときに肩がこわばっているように感じる方もいます。
- 動きづらさ:腕が上がらなかったり、後ろに回せなかったりします。
- 肩の音がする:肩を動かしたときに、カクカクとした音が鳴ることがあります。
肩関節周囲炎の診断
症状や肩の動きを詳しく調べ、レントゲン検査やMRI検査を行うことで、肩関節周囲炎かどうかを診断します。
肩関節周囲炎の治療
肩関節周囲炎の治療法は、症状の程度や原因によって異なります。
- 薬物療法:痛み止めや炎症を抑える薬を服用することで、痛みを緩和します。
- 注射療法:炎症が強い場合は、神経ブロックやトリガーポイント注射を行うことで、痛みの改善が期待できます。
- 物理療法:温熱療法や超音波治療を行い、血行を改善し、筋肉の緊張を緩めます。
- リハビリテーション:痛みや炎症が落ち着いたら、リハビリテーションを行い、肩の動きを回復させます。
- 手術:症状がひどい場合や、他の治療法で改善が見られない場合は、関節鏡手術などを行うことがあります。
日常生活でできること
肩関節周囲炎の治療と並行して、日常生活の中でできることもたくさんあります。
- 肩を温める:温かいタオルで肩を温めることで、血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。
- ストレッチ:医師や理学療法士から指導されたストレッチを、毎日続けることで、肩の動きが改善されます。
- 姿勢を正す:猫背など、悪い姿勢は肩に負担をかけるため、正しい姿勢を心がけましょう。
肩関節周囲炎を予防するには
肩関節周囲炎を予防するためには、普段から肩のケアを心がけることが大切です。
- 肩のストレッチ:毎日、肩周りの筋肉をストレッチすることで、肩の柔軟性を高め、ケガを防ぎます。
- バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDをバランスよく摂取することで、骨や関節の健康維持に役立ちます。
- 適度な運動:ウォーキングや水泳など、全身運動を行うことで、血行が改善され、肩の筋肉が強化されます。
まとめ
肩関節周囲炎は、早期の治療と適切なケアを行うことで、症状の改善が期待できる病気です。
痛みを感じたら、一人で悩まずに、まずは医師に相談しましょう。
対応疾患例
【首・肩】
【背中・腰】
【肘・手】
- 肘
- 変形性肘関節症
- 肘
- テニス肘
(上腕骨外側上顆炎) - 肘
- 肘内障
- 手・指
- 母指CM関節症
- 手・指
- ドケルバン病
(狭窄性腱鞘炎) - 手・指
- ばね指
- 手・指
- へバーデン結節
- 手・指
- ガングリオン
- 手・指
- マレット変形(槌指)
【足】
- 股関節
- 変形性股関節症
- 膝
- 半月(板)損傷
- 膝
- 変形性膝関節症
- 足
- 捻挫
- 足
- ロコモティブシンドローム
【全身・その他】
- 全身
- 骨粗鬆症(骨粗しょう症)
- 全身
- 骨折
- 全身・足
- 痛風
- 全身・足
- 小児の骨折